■紙の厚さ■

紙の厚さは通常重さで表現します。

■連量
紙の厚さを表現する際、最も一般的に使われる表示方法で、 その紙がその大きさで1000枚(1連)集まったときの重さをOOKgで表示します。
ですから、同じ厚さの紙でも大きさが違うと表示される数字は変わってきます。 例えば、四六判で 55kg(コピー用紙程度の厚さ)の紙は、同じ厚さでその7割程度の大きさしかないキク判では 38kgと表示されます。

■米坪
その紙1枚が1m²の時、何gあるかと言う表示です。 巻取りや、封筒など大きさの定まらない紙の厚さを表現するときに使います。
四六判で 55kg(コピー用紙程度の厚さ)の紙を米坪で表現すると、64g/m²です。

■実際の厚さとの違い
これらの表示はいずれも、紙の厚さを重さで表現しているため、実際の紙厚を表しているわけではありません。同じ重さでも密度が高い(堅い紙)は薄くなります。また、表面を平らにするためクレー(鉱物)を塗った物も薄くなります。 逆に、画用紙のような密度の低い紙は同じ重さでも厚くなるわけです。

例えば、上質の135Kgは0.18mm、アートの135Kgは0.12mmです。 上質で0.12mmは90kgですからかなりの違いがあります。

■厚さと触感
紙を触っていると、紙厚は同じなのに違う厚さに感じられることがあります。 紙の流れ目や、表面の手触り、紙の大きさ、紙の密度、人はこれらを総合して厚さと感じているようで、一つの数字だけでは計りきれない部分があります。 数字だけでなく「触った感じ」も大切にしたいものです。